
ユンボ買取の基礎知識から高額売却を成功させる方法まで徹底解説
建設現場や農業、解体作業などで活躍する「ユンボ(バックホー)」は、中古買取市場でも高い需要を誇ります。
廃業や機械の入れ替えを検討している方にとって、ユンボの買取は資金化の有力な手段です。しかし「いくらで売れるのか」「どの業者に依頼すればよいのか」といった疑問を抱える方も多いでしょう。
本記事では、ユンボの中古市場における動向や査定の仕組みをわかりやすく解説し、高価買取を実現するための具体的なポイントを紹介します。
ユンボ買取の基本|中古重機市場の動向と査定の仕組み
ユンボは新車で購入すると数百万円から数千万円にのぼる高額な重機です。そのため、中古ユンボは国内外で常に安定した需要があり、廃棄するのではなく「売却して資金化する」ことが一般的です。
特に油圧ショベルやミニバックホーは、建設業者や農家、小規模工務店からのニーズが高く、査定に出せば予想以上の買取価格がつく場合もあります。
この章では、中古市場の全体像と査定がどのように行われるのかを詳しく解説します。
中古ユンボの買取需要は安定して高い
中古ユンボの需要が安定している理由は、まず新品価格の高さにあります。新車を導入すると初期投資が大きいため、コストを抑えたい業者や個人は中古ユンボを選ぶ傾向にあります。
また、海外市場においても日本製ユンボは「耐久性が高く壊れにくい」と評価され、輸出業者による需要が絶えません。
さらに、ユンボは農業や林業など幅広い分野で活躍できるため、国内需要も底堅いのが特徴です。これらの結果、中古ユンボは常に一定の相場を維持しやすいといえます。
旧式や動かないユンボも買取は可能
「古いユンボだから価値がないのでは」と不安に思う方も多いですが、実際には旧式や動かないユンボでも買取対象になります。その理由は、部品や鉄資源としての価値があるからです。
たとえばエンジンや油圧ポンプ、アーム部分などは修理や交換に利用されるため需要が高く、解体してリサイクルに回すことも可能です。
また、国内では需要が薄い旧式モデルでも、海外では修理して再利用されるケースが多く、輸出ルートを持つ業者に依頼すれば意外な高値がつくこともあります。
ユンボ・バックホー・ショベルの違いと査定への影響
ユンボは「バックホー」「油圧ショベル」などいくつか呼び方がありますが、基本的に同じ重機を指します。
ユンボは商品名に由来する通称、バックホーは業界や行政で広く使われる呼び方、油圧ショベルはJIS規格などで定められた正式名称です。業界の慣習などで呼び分ける場合もありますが、名称の違いが買取査定額に直接影響することはありません。
ただし、普段の呼称と書面(自動車検査証や標識交付証明書)の名称が異なる場合、査定依頼や名義変更のときに混乱が生じる可能性はあります。
スムーズに買い取ってもらうためには、書面を確認し、型式や車台番号も把握しておくと良いでしょう。
ユンボ買取相場の目安
ユンボの買取価格は数万円から1,000万円以上まで幅広く、「サイズ」「年式」「稼働時間」「整備状態」によって大きく変動します。
ここでは「小型機(ミニバックホー)」と「油圧ショベル・大型バックホー」に分けて、買取価格の目安を紹介します。相場を把握し、査定額が妥当かどうか見極めるようにしましょう。
小型機(ミニバックホー):5万円~300万円程度
ミニバックホーは個人事業主や農家、小規模工務店から特に人気があり、中古市場でも安定して取引されています。
一般的な買取相場は5万円~300万円程度で、稼働時間が短く整備状態の良い機体は900万円近い買取価格になる場合もあります。付属アタッチメントやメンテナンス記録も、査定のプラス材料です。
状態が悪くても部品取りに使えるため、サビありや動かない機体でも一定の買取価格を期待できます。
油圧ショベル・大型バックホー:70万円~1,000万円以上
油圧ショベルや大型バックホーは、建設現場や大規模工事で活躍するため、中古市場でも高額で取引される傾向があります。
一般的な相場は70万円~800万円程度で、最新モデルや稼働時間の少ない機体は1,000万円以上の買取価格も期待できます。
エンジンや油圧系統の状態が良ければ、海外輸出向け需要も高く、高価買取につながるのが特徴です。
ユンボを高く売るコツ|買取価格を上げる具体的な方法
ユンボを高く売却するには、オーナー側も「査定前の準備」や「売るタイミング」、「業者の選び方」に配慮することが大切です。
ここでは、買取価格を少しでも上げるためのコツを紹介するので、ぜひユンボ売却の参考にしてください。
①整備・清掃する
外観を清掃し、エンジンや油圧系統の簡易点検を行うことで査定時の印象が良くなります。特に油漏れや目立つ汚れはマイナス評価につながるため、取り除いておきましょう。
日頃から簡単なメンテナンスを心がけ、「大切に使われていた」という印象を与えられれば、高額査定も期待できます。
②アタッチメントなどもまとめて売る
本体と合わせてアタッチメントを査定に出せば、単体より高値で売れやすくなります。特にバケットやブレーカ、油圧圧砕機など建設系のアタッチメントは海外で人気です。
使用していないアタッチメントがあれば、売却予定のユンボと合わせて買取査定を依頼してみましょう。
③複数の買取業者を比較する
ユンボの買取価格は業者ごとのノウハウや販売ルートによって変わるため、複数業者を比較するようにしましょう。各社の査定額を比べることで相場がわかりやすくなり、高額を提示する業者を見つけられます。
また、業者を比較することで「不当に買い叩く業者」や「異常に高値をつける業者」を判別可能です。これらの業者を見極めることで、悪徳業者や詐欺会社にひっかかるリスクを避けられます。
④需要が高い時期を狙う
ユンボの需要が高まる時期になると、買取査定額も上がりやすい傾向があります。たとえば、建設需要が高まる春先や業者の決算期などは、閑散期より数十万円ほど高くなることもありえます。
加えて、海外需要の高いユンボは、円安も査定の追い風です。経済動向も考慮して売却や更新計画を立てれば、より高値での買取が期待できます。
ユンボ買取業者を選ぶときのポイント
ユンボを高値で、そして安心して売却するためには、どの業者を選ぶかが重要です。買取価格はもちろん、手続きのスムーズさや対応の丁寧さも業者によって差があります。
業者を選ぶ際に確認すべきポイントを紹介するので、複数の観点から比較して信頼できる1社を見つけましょう。
①対応エリア
まずは買取業者の対応エリアを調べ、自社の所在地が含まれているか調べましょう。全国対応が可能な買取業者であれば、地方に所在するユンボでも出張査定や引き取りに対応してもらえるため、場所を問わず依頼できます。
地元の買取業者ならよりスムーズに引き取ってもらえる可能性もありますが、再販ルートが限られる関係で査定額が低めになったり、買取拒否されたりする場合もあります。「これまで地元の業者に頼んでいたけど、価格が適正か不安…」と感じる方は、全国規模でカバーしている買取業者を試してみるのもおすすめです。
②買取実績
過去の取引実績が豊富な業者は、査定の正確性や対応力に優れていると判断できます。特に公式サイトなどで買取実績を公開している業者は、価格設定の透明性が高く安心です。
近年はホームページで実績公開しているケースも多いため、自分のユンボと同型機の実績があるか確認してみましょう。同じ型のユンボで実績があれば、再販ルートやノウハウを持っており、高値で買い取ってもらえる可能性があります。
③査定スピード
すぐに資金化したい場合は、査定から契約、入金までのスピードも重要となります。最短即日で対応できる業者もあるので、なるべく早く売却金を得たい場合はおすすめです。
ただし、極端にスピード優先の買取業者だと、査定額が下がってしまうリスクもあるため注意が必要です。売却理由や状況にもよりますが、査定依頼~引取まで数日から数週間程度かかると考えましょう。
④手続き代行の有無
ユンボを売却する際には、移転登録(名義変更)などの手続きが必要です。これを所有者本人が行う場合、運輸支局や役所に出向き、必要書類をそろえて提出しなければならず、大きな手間がかかります。
そこで注目すべきなのが、買取業者が名義変更や移転登録を代行してくれるかどうかです。手続き代行に対応している業者であれば、譲渡証明書や印鑑証明など最低限の書類を用意するだけで必要な処理を代行してくれます。
「なるべく手間をかけたくない」「スムーズに売却したい」と考える場合は、手続き代行が可能な買取業者を選びましょう。
⑤手数料や運搬費用
買取業者によっては、出張費や事務手数料、運搬費用などが別途請求となる場合があります。
輸送費だけでも1万~10万円程度かかる可能性があるため、すべて無料で買取している業者を選ぶのがおすすめです。
査定時に別途費用の有無を確認し、買取価格と合わせて比較しましょう。
ユンボ買取の流れと必要書類|無料査定から契約・入金まで
初めてユンボを売却する方は「どんな流れで進むのか」「どんな書類が必要なのか」が分からず不安に感じることも多いと思います。
ここでは、ユンボ買取における査定依頼から入金完了までの流れをお伝えします。必要書類も解説するので、事前準備の参考にしましょう。
査定依頼から入金までのスケジュール
ユンボ買取の一般的な流れは次のとおりです。
メールやオンライン、電話などで買取業者に査定依頼を出す。対応エリアや買取実績を要チェック!
型番や稼働時間、写真などから大まかな査定額を出します。
現物を直接チェックして最終的な買取価格を提示します。業者が保管場所に赴く「出張査定」が一般的ですが、持ち込み査定に対応している場合もあります。
最終的な買取条件を確認し、契約書を締結します。
早ければ現物査定の当日に入金・引き渡しまで進みます。日程調整が必要な場合、双方の都合をすり合わせて具体的な日時を決めます。
入金方法は現金払いや銀行振込が一般的です。
車体の状態や書類状況によっては数週間以上かかるため、なるべく早めに動き始めるようにしましょう。
ユンボ買取の手続きと必要書類一覧
ユンボを売却する際には、以下の書類が必要です。
- 車検証または建設機械の登録証
- 譲渡証明書
- 印鑑証明書
- 所有権証明書
- 委任状(代理人が手続きを行う場合)
法人名義の場合は、登記事項証明書や代表者印鑑証明書も求められることがあります。詳しくは依頼する買取業者に確認しましょう。
まとめ|ユンボ買取は相場を理解し、専門業者に依頼して高く売ろう
ユンボの買取は、事前に相場を理解し、複数業者に査定を依頼することで大きく結果が変わります。
高く売るためには「整備・清掃」「アタッチメントも含めて依頼」「実績豊富な専門業者を選ぶ」といった工夫が大切です。
売却を検討している方は、まず無料査定を依頼し、複数業者を比較した上で信頼できる1社を見極めましょう。実績豊富な買取業者であれば、思いがけぬ高値での買取も期待できます。