
動かないユンボでも買取可能な理由は?市場の需要と高値で売る方法を解説
動かないユンボ(バックホー)を所有していると、「処分費用がかかるだけで価値はないのでは」と不安に感じる方も多いでしょう。
しかし実際には、不動のユンボにも需要があり、専門業者に査定を依頼することで買取可能なケースが少なくありません。
本記事では、動かないユンボが買取対象になる得る理由や、相場の目安や査定の流れ、高く売るためのコツについて詳しく解説します。
処分を考える前に、重機買取における動かないユンボの価値を正しく理解しましょう。
動かないユンボ買取が可能な理由
ユンボはエンジンがかからない、油圧が動かないなどの理由で使用できなくなっても、完全に価値を失うわけではありません。建設業界や農業で幅広く使われるユンボは、メーカー部品や鉄資源として再利用できるため、不動状態でも買取が可能です。
さらに、コマツ・キャタピラー・日立・コベルコ・クボタといった主要メーカーの機械は海外需要が強く、動かない機体でも取引の対象になり得ます。
ここでは、動かないユンボが買取可能となる主な理由を詳しく紹介します。
海外輸出市場で需要がある
国内では修理コストがかさむ不動ユンボでも、海外では修理や部品交換を前提にした取引が一般的に行われています。
特にアジアやアフリカの新興国では、多少古くても重機の需要が高く、日本製メーカーの中古機械は信頼性が評価されています。そのため、国内で動かないと判断されたユンボが輸出ルートを通じて再利用されるケースは多く、買取価格が付く要因となっています。
部品取りや素材として需要がある
ユンボは多くの部品から構成されており、動かない状態でもバケットや油圧シリンダー、エンジン部品など再利用可能なパーツは豊富に存在します。また、鉄や金属素材としての価値も見逃せません。
業者はこれらを回収・再販するルートを持っているため、動かないユンボでも一定の価格で買取が可能です。
動かないユンボの買取相場
動かないユンボの買取相場は、おおまかに「数万円〜100万円前後」と幅があります。たとえば、古い年式や国内需要の少ないモデルは数万円程度の査定にとどまる一方で、人気メーカーの比較的新しいモデルであれば、動かない状態でも50万〜100万円程度の買取価格がつくことがあります。
特にコマツやキャタピラー、日立などの重機は海外需要が高いため、動かない状態でも部品や修理再利用を前提にした高価買取が期待できます。
高値で売れるユンボの特徴
動かないユンボでも高値で売れるものには共通点があります。
まず、コマツ・キャタピラー・日立・コベルコ・クボタといった世界的に流通が広いメーカーの機種は、部品の需要が安定しており輸出市場でも高評価を得やすくなっています。
次に、比較的新しい年式(おおむね10年以内)のユンボは修理コストとのバランスが取りやすく、不動状態でも査定額は高い傾向です。
また、ミニユンボなど運搬しやすい小型機は引き取りコストが抑えられるため、業者側の負担が少なく、結果的に高価買取になりやすい傾向があります。
さらに、アタッチメント(バケットやブレーカーなど)が揃っていたり、整備記録・取扱説明書が残っている場合は「再利用の確実性」が増すため、価格上昇につながります。ICT機能を搭載した新世代モデルも、動かない状態でも機能修復や部品利用の可能性が高く、プラス査定要素として働きます。
このように、動かないユンボでも「メーカー」「年式」「サイズ」「付属品の有無」などによって、買取価格が大きく変わります。
動かないユンボを高く売るコツ
動かないユンボを少しでも高く売るためには、ただ査定を受けるだけでは不十分です。査定前の準備や業者の選び方によって買取価格は大きく変わります。
ここでは、実際に売却を検討している方がすぐに取り入れられる具体的なコツを紹介します。
簡単な清掃・整備を行う
泥やサビで覆われたままのユンボは査定時の印象が悪く、マイナス評価につながります。外観をきれいにするだけでも業者の評価が変わり、高値で買い取ってもらえる可能性があります。
査定前にキャビン内や足回りの汚れを落とすなど、可能な範囲できれいな状態を作りましょう。
写真を多めに用意する
動かないユンボは現物確認前に判断されることが多いため、写真の有無が査定額に直結します。外観全体、エンジン部分、アワーメーター、故障箇所を撮影し、できる限り多くの情報を提供しましょう。
情報を多く提示することで、買取業者も正確な査定が可能になり、高値をつけやすくなります。
故障状況を正直に伝える
エンジンがかからない、油圧が効かない、長期間動かしていないなど、状態を正直に伝えることが大切です。
隠しても現物確認で判明するため、最初から正確な情報を提供し、買取業者からの信頼を得ましょう。
海外輸出ルートを持つ業者を選ぶ
先述の通りユンボは海外需要が高いため、買取も海外輸出ルートを持つ業者が特におすすめです。
海外に強いコネクションを持つ買取業者であれば、輸出先の需要を反映した査定が可能なため、動かないユンボでも高値が期待できます。海外取引の実績が豊富な業者がいれば、ぜひ査定を依頼してみましょう。
査定~買取の流れ
動かないユンボの場合も、買取の流れは一般的な中古車や動作品と同じです。ただし、不動車であるため引き取りや査定方法に違いが出る場合があります。
ここでは、査定依頼から実際の引き取り、入金までの流れを整理し、利用者が安心して手続きを進められるように解説します。
①査定依頼から価格提示まで
まずは買取業者へ、電話やWebフォームなどから査定依頼を行います。最初に動かない状態であることを正確に伝えましょう。業者は提供された写真や情報をもとに概算の査定額を提示し、現地確認の日程を調整します。
担当者が現地でユンボの状態を確認します。エンジンの故障、油圧系統の不具合、長期放置による劣化などをチェックし、再利用可能な部品や輸出需要を加味したうえで正式な査定額を提示します。現地での査定は1台あたり数十分程度で完了するのが一般的です。
③引き取りと運搬
動かないユンボは自走できないため、レッカー車やトレーラーでの引き取りとなります。多くの業者は無料引き取りを行っており、追加費用が発生しないケースがほとんどです。引き取りの日程は、基本的に利用者の希望に合わせて柔軟に対応してもらえます。
④入金と契約完了
ユンボの引き取りが完了すると、契約内容に基づき入金が行われます。即日現金払いに対応している業者もあれば、数日以内に銀行振込されるケースもあります。後でトラブルにならないよう、支払い条件を事前に確認しておきましょう。
必要書類・準備しておくもの
動かないユンボを売却する際にも、所有権を証明するための書類が必要です。一般的には以下を準備します。
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 重機の購入時の請求書や領収書
- 整備記録簿や取扱説明書(ある場合)
- 印鑑(契約書類に必要な場合あり)
法人名義の場合は、会社の登記事項証明書や法人印が必要になる場合があります。書類が揃っていないと取引が遅れる可能性があるため、査定依頼の前に確認しておきましょう。
よくある質問(FAQ)
動かないユンボの売却を検討する際、多くの方が抱える疑問をQ&A形式で整理しました。査定や引き取りの不安を解消し、安心して取引を進めましょう。
エンジンが壊れていても売れる?
はい、売れます。エンジンが故障していても、部品や素材、海外での再利用需要があるため査定対象になります。特に人気メーカーのユンボは高く評価される傾向があります。
農機具として使っていたユンボでも査定可能?
可能です。建設現場だけでなく農業用に使われていたユンボも査定対象になります。用途が異なっても部品や本体としての需要があるため問題ありません。
引き取り費用はかかる?
多くの業者は無料で引き取りに対応しています。動かないユンボは運搬コストがかかりますが、出張査定やレッカー移動を無料サービスとして提供している業者を選ぶのが安心です。
営業エリア外でも対応してもらえる?
業者によっては全国対応や広域引き取りを行っています。地方でも海外輸出ルートを持つ業者であれば対応可能なケースが多いため、まずは問い合わせて確認するのがおすすめです。
まとめ
動かないユンボは廃棄するしかないと考えがちですが、実際には海外需要や部品取り、資源価値があるため多くの業者が買取を行っています。
相場を把握し、複数業者に査定依頼をすることで、高価買取の可能性を引き出せます。特に人気メーカーや比較的新しいモデルであれば、故障していても価格がつくケースも少なくありません。
処分を検討する前に、専門業者に相談して査定を受けることが、費用をかけずに利益を得る最も賢い方法です。