
ユンボの買取相場は数十万円~1,000万円以上!メーカーごとの傾向や事例を紹介
ユンボ(油圧ショベル・バックホー)を売却する際に最も気になるのが「買取相場はいくらなのか」という点です。ユンボの買取相場は一律ではなく、サイズ・年式・稼働時間・メーカーによって大きく変動します。
さらに、国内外の需要や市場動向によっても価格が左右されるため、正しい情報を把握することが高額売却につながります。
本記事では、ユンボの具体的な買取相場から、査定で重視されるポイント、高く売るための実践的なコツまでわかりやすく解説します。ユンボの売却を検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。
ユンボ(油圧ショベル・バックホー)の買取相場は数十万円~1,000万円以上まで幅広い
ユンボの買取相場は非常に幅広く、小型機では数十万円から、大型機では1,000万円を超えるケースもあります。この差はユンボのサイズや性能だけでなく、年式・稼働時間・整備履歴などの条件によって大きく開きます。
中古市場における需要は安定しており、特に日本製ユンボは海外での人気から相場が高い傾向です。
サイズによる買取相場の違い
ユンボはサイズによって相場が大きく変動します。
- ミニバックホー(小型ユンボ):50万円~300万円程度が相場。農作業や狭小地での利用が多く、需要は安定。
- 中型ユンボ:200万円~600万円程度が相場。建設・土木現場で最も流通量が多いクラスで、状態が良ければ高額査定。
- 大型ユンボ:500万円~1,000万円以上が相場。稼働条件や輸出需要によって大きな差が出るが、整備記録がしっかり残っていれば高値がつきやすい。
サイズごとの相場を理解することで、自分のユンボがどのレンジに当てはまるのかを把握できます。
年式による買取相場の違い
年式は査定額に直結する大きな要因です。一般的に以下のような傾向があります。
- 5年以内:高額査定がつきやすく、相場の上限に近い価格が期待できる。
- 10年前後:中古市場では流通量が多く、相場は中間水準。整備状態次第で評価が変動。
- 15年以上:修理や部品交換のリスクが増えるため価格は下がりやすいが、部品取りや鉄素材として需要は残る。
新しい年式のユンボほど高く売れるのは当然ですが、人気メーカーや海外需要がある場合は古い機械でも一定の買取相場で取引されます。
稼働時間による買取相場の違い
ユンボは稼働時間(アワーメーター)によっても買取相場が大きく変わります。
- 2,000時間未満:ほぼ新古機扱いで、高額査定の対象。即日売却依頼が入るケースも多い。
- 5,000時間前後:中古市場で最も流通するゾーン。状態や整備次第で査定額が上下する。
- 10,000時間以上:主要部品の劣化が進み、価格は大幅に低下。ただしメーカーや輸出需要があれば一定の価格は維持される。
稼働時間は実際の使用状況を反映するため、年式以上に査定で重視される場合もあります。整備履歴と合わせて確認しておくと、より正確な相場観が得られます。
メーカーごとのユンボ買取相場一覧
ユンボの買取相場は、メーカーごとに需要や信頼性、海外市場での評価が異なるため、同じ年式や稼働時間でも買取相場に差が出ます。
特にクボタ・コマツ・コベルコ・ヤンマー・キャタピラーといった大手メーカーは国内外での知名度が高く、再販ルートが確立しているため高値が付きやすい傾向です。
以下、主要メーカー別の特徴と相場傾向、具体的な買取額の例を紹介します。
※価格は一般的な事例をまとめたものです。実際の買取価格とは異なる場合があります。
クボタ
クボタ製ユンボは農機具系の需要が強く、ミニバックホーを中心に高い人気があります。小型機であっても整備状態が良ければ高額査定の対象となり、農業エリアを中心に安定した需要があります。
型式 | 買取額(円) | 稼働時間・年式など |
---|---|---|
RX-203S | 1,000,000 | — |
RX-503S | 850,000 | 2004年 |
RX-505 | 1,400,000 | — |
U-17 | 1,300,000 | — |
RX-503 | 1,270,000 | — |
U-40-3 | 970,000 | — |
B27-2A | 550,000 | 1996年 |
RX-306 | 1,760,000 | 804h |
U-20-3S | 1,100,000 | 1,194h・2011年 |
コマツ
国内最大手のコマツは信頼性が高く、年式が新しければ高額、古いモデルでも部品供給がしっかりしているため一定の買取額が期待できます。土木・建設現場での需要が強いため、中型〜大型クラスは特に人気です。
型式 | 買取額(円) | 稼働時間・年式など |
---|---|---|
PC-03 | 190,000 | — |
PC-20 | 400,000 | — |
PC28UU | 450,000 | ミニ油圧ショベル |
PC30UU-6-AC | 1,950,000 | — |
PC120-6E0 | 6,230,000 | 2007年・1,076h |
コベルコ
油圧技術に定評があるコベルコは、耐久性と省エネ性能が評価され、買取相場も安定しています。特に油圧系統の状態が良い機体は高く評価されやすく、海外需要も高いメーカーのひとつです。
型式 | 買取額(円) | 稼働時間・年式など |
---|---|---|
SK-30UR-2 | 520,000 | — |
SK60SR | 440,000〜1,650,000 | — |
ヤンマー
ヤンマーは小型から中型クラスに強みがあり、農業分野や狭小地作業向けに買取需要があります。海外でも人気があり、古いモデルでも一定の価格で取引される傾向があります。
型式 | 買取額(円) | 稼働時間・年式など |
---|---|---|
VIO15 A2 | 400,000 | — |
B05 | 500,000 | — |
SV08 | 950,000 | ミニユンボ |
キャタピラー
海外需要が非常に強いキャタピラーは、日本国内でも買取相場が高くなるメーカーです。大型機の評価が特に高く、整備記録が残っている機体は輸出市場で高値がつきやすいのが特徴です。
型式 | 買取額(円) | 稼働時間・年式など |
---|---|---|
312B | 3,600,000 | — |
320C | 5,640,000 | — |
308ECR | 3,300,000 | 2014年・5,023h |
303.5CR-7 | 3,800,000 | 2022年・248h |
査定で重視されるポイント
買取業者は機械の価値を総合的に判断するため、複数のチェック項目を確認します。特に重要な項目を押さえておくことで、査定額を引き上げやすくなります。
以下は、買取業者がユンボの査定で重視するポイントです。
外観・整備状態の影響
まず見られるのが、ユンボの外観や整備状況です。塗装の剥がれや錆、キャタピラの摩耗や破損、油漏れの有無などは査定に直結します。
エンジンルームや油圧ホース周りが清掃されているかどうかも評価に影響するため、事前に点検・クリーニングを行うと効果的です。また、フィルターやオイルの交換を定期的に行っていれば「しっかり管理されている」と判断され、減額を避けられる可能性が高まります。
付属品・アタッチメントの有無
ユンボ本体だけでなく、付属品やアタッチメントの有無も大きな査定ポイントです。
- バケット(標準・溝掘り・法面)
- ブレーカー(コンクリート破砕用)
- 倍速装置やスイング機能付きモデル
これらが揃っていると再販時の需要が高まるため、加点対象となります。特にオリジナルメーカー製のアタッチメントや、状態の良い部品は高評価につながります。
査定前に取り外して倉庫に眠っている付属品があれば、一緒に買取を依頼してみましょう。
整備記録・稼働履歴の有無
定期的な点検・整備の記録は、査定において信頼性を高める重要な要素です。オイル交換、フィルター交換、主要部品のメンテナンス履歴などが記録として残っている場合、「安心して再販できる機械」として高評価を得やすくなります。
また、稼働履歴(アワーメーターの数値や利用実績)が明確であれば、不正改ざんのリスクが低いと判断され、査定額が安定します。反対に、記録が不十分だと「隠れた不具合があるかもしれない」と警戒され、減額されるかもしれません。
査定前に、整備記録簿や使用履歴をできる限り揃えて提示することが、高額査定につながるポイントです。
ユンボを高く売るコツ
ユンボを少しでも高く売却するためには、相場を理解し、需要の高いタイミングや適切な業者を選ぶことが大切です。ポイントを押さえているかどうかで、数十万円単位で査定額に差が出る場合もあります。
ここでは、実際にユンボを売るとき役立つコツを解説します。
複数業者に査定依頼する
最も基本的で効果的なのは、複数の業者に査定を依頼して比較することです。業者ごとに得意とするメーカーやサイズが異なり、提示額に差が生まれます。
無料査定を活用すれば負担なく比較が可能で、最も高い条件を提示した業者に売却できる可能性が高まります。
売却時期と市場需要を見極める
ユンボの需要は季節や市場環境によって変動し、工事シーズンや決算時期に相場推移が高くなる傾向があります。
たとえば、建設に使う中型~大型のユンボは、工事の発注が増える2~4月に需要が高まります。一方、農業用の小型ユンボは、繁忙期の3月~6月が需要のピークです。
急ぎで売る必要がなければ、保有しているユンボの需要が高まる時期に査定を依頼してみましょう。
全国対応・信頼できる業者を選ぶ
支店や営業網が全国にある大手業者は、流通ルートが強いため高額査定が期待できます。また、実績一覧や口コミ、取引事例を公開している業者は信頼性が高く、トラブルを避けやすいのも利点です。
実際に依頼するときは、「出張査定に対応しているか」「買取時の運搬費用は誰が負担するか」などを確認しましょう。
まとめ
ユンボの買取相場はサイズや年式、稼働時間によって数十万円から1,000万円以上まで幅広く、さらにメーカーや市場需要によっても変動します。
査定額を高めるためには、外観・整備状態・アタッチメントの有無・整備記録といった査定ポイントを押さえることが重要です。加えて、複数業者への査定依頼や需要期を狙った売却など、実践的な工夫を組み合わせることで高額売却の可能性が広がります。
最終的には「相場を知ること」「比較すること」「タイミングを逃さないこと」が最大のコツです。まずは無料査定を依頼し、現状の価値を把握することから始めましょう。